広角レンズっていいですよねー。単純に広く撮れるというだけで心が踊ります。私もカメラを始めてからすぐに欲しくなったレンズです。
ただ、広角レンズと一口にいっても広角ズームレンズや単焦点、最高峰の大三元レンズなど様々な種類があるので、どれを買えばいいのか結構悩んでしまいます。
どのレンズも個性があっていいのですが、私が2年以上愛用しているおすすめの焦点距離・F値のレンズがあります。その名もNIKKOR Z 20mm f/1.8 S。このレンズが大好きなんです。
広角レンズならNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sがめちゃくちゃおすすめです!
今回はNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの強みをご紹介しつつ、おすすめの被写体を作例も交えながらお伝えします。広角ズームレンズや他の単焦点レンズを購入しようとしていた方もいつのまにか20mm単焦点レンズが欲しくなること請け合いです。間違いない。
広角の単焦点レンズ
そもそも広角レンズの定義は、標準レンズ(50mm)より画角が広いレンズです。例えば24mmや35mmの焦点距離のレンズもよく耳にしますよね。20mmより画角が広い14mmは超広角とも呼ばれます。
広角レンズには次のような特徴があります。
- 画角が広い(広い範囲を写すことが可能)
- パンフォーカスがしやすく、広い範囲にピントがあう(ボケにくい)
- 近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える(パースが効く)
上記のような特徴があるため、標準レンズとはひとあじ違った特徴的な写真が撮影できるんです。
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sのスペック
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sのスペックの仕様を確認します。数値はニコン公式HPを参照しています。
型式 | ニコンZマウント |
焦点距離 | 20mm |
最大口径比 | 1:1.8 |
レンズ構成 | 11群14枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり) |
画角 | 94°(撮像範囲FX) 70°(撮像範囲DX) |
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 |
最短撮影距離 | 撮像面から0.2m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/1.8 |
最小絞り | f/16 |
アタッチメントサイズ (フィルターサイズ) | 77mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約84.5mm(最大径)×108.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約505g |
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの強み
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの強みについて、さっそく紹介していきましょう!
20mmという広い画角で撮影出来る
まずはなんといっても、広い画角で撮影出来る事ですね。当然ながら広い画角で撮影出来ると被写体をダイナミックに撮影することができます。
また、これ以上後ろに下がれないような制限がある撮影スポットでも上手く収めることができます。しかも20mmに関しては画角が広すぎないので、被写体も適度に強調することが出来る絶妙な画角だと思っています。
広角といえば24mmも多く、標準ズームレンズは広角端が24mmという場合も多いかと思います。24mmと20mmは画角がかなり違います。知り合いも広角レンズというとズームレンズや24mm単焦点を持っている場合が多いのですが、20mm単焦点を持っているケースは少なく、同じ被写体でも雰囲気が全然異なります。
ズームレンズのほうが使いやすいのではと思い、広角ズームレンズを購入しましたが、正直20mm単焦点で十分に撮影出来ています。実際にFマウント時代にもAF-S NIKKOR 20mm f/1.8G EDを使っていましたが、Zマウントに移行する際に20mmはすぐに購入しました。
パースが効いた写真が撮れる
最短撮影距離が20cmと非常に短いです。さらに最大撮影倍率も0.19と大きく、標準単焦点レンズのNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sの最大撮影倍率が0.15であることを考えるとわかりやすいですね。
この最短撮影距離と最大撮影倍率のおかげでパースの効いた、近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える特徴的でダイナミックな写真が撮影出来ます。
広角なのに大きなボケを得られる
冒頭に挙げたように広角レンズはパンフォーカスがしやすく、ボケにくい特徴があります。
しかし、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sはその名の通りf1.8という明るさです。これがどれくらい明るいかというとメッチャ明るいです。大三元レンズと呼ばれるf2.8通しのレンズと比較しても、約2倍明るいんです。
ボケにくい広角レンズですが、この低いF値のおかげで背景をぼかした写真が撮影できます。標準レンズや望遠レンズでもぼかすことは出来ますが、パースが効いた背景になるので被写体が強調した写真が撮れます。テーブルフォトなど、被写体との距離が近い場合にもおすすめです。
単焦点の画質の良さ
広角レンズとなるとズームレンズも候補に上がってくるかと思いますが、ズームレンズはどうしてもズーム機構を実現するために補正レンズを搭載したりなど、画質が単焦点に比べて劣る傾向があるようです。20mm単焦点を使用して撮影した写真は主観的になりますが、キレや抜け感のようなものがズームレンズと比較してあるなと確かに感じています。 このレンズはキレキレです。
明るいF値
F値というものは何者にも変え難い価値があるのです。。。明るさに関してF値、シャッタースピード、ISO感度という3要素がありますが、F値だけは決まった数値以下には出来ないんです。
F値が低ければ、暗い時間帯や建物のなかでもISOを上げすぎずに撮影することが出来ます。暗い中でもISOを上げすぎないことでクリアな画質が得られます。
おすすめの被写体
続いておすすめの被写体を紹介させて下さい。
風景
鉄板ですが、広角レンズを手に入れる目的の一つでもある風景ですね。広大な風景のダイナミックさを表現するためには広角レンズがぴったりです。また風景と一緒に空を構図に入れることもあると思います。青空や夕焼け、雲を撮影する際も20mmであれば、その表情を存分に写しだすことができます。
いつも風景を撮影する際には24-70mmの標準ズームレンズを持ち歩いていますが、開けた場所に行く際には20mmをいつも持ち歩いており、20mmを持っていてよかった!という場面がすごく多いです。こういうときにも24mmと20mmの画角の広さを感じますね。
星
NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sを購入した目的の半分くらいが、”星景撮影”です。20mmという広い画角、F1.8という明るいF値が星を撮影するのにベストマッチです。星の撮影には下記のようなスペックを兼ね備えるレンズが適していると思います。
- 広角レンズ(24mm以下)
- 明るいF値(f2.8より明るい)
- コマ収差が少ないレンズ
星は非常に弱い光なので撮影するには、多くの光を取り込める明るいF値の単焦点レンズが適しています。加えてさらに光を捉えるためにシャッタースピードを数秒〜数十秒確保する必要があります。しかしながら星は常に動いているために点で撮影することが出来ません。そのために広角レンズであればある程度のシャッタースピードを確保しても点で撮影することが出来ます。
収差についてサジタルコマフレアという画面周辺の点像が鳥が羽を広げたような形状に写る現象がありますが、NIKKOR Z 20mm f/1.8 Sはサジタルコマフレアが非常に良く抑えられており、星の撮影にもめちゃくちゃ適しています。
花
広角レンズを手に入れたらお花畑に向かいましょう。花をマクロレンズでドアップで撮影するのも非常に面白いですが、花の目線までしゃがみこんで撮影をするとパースが効いた写真が撮れて非常に楽しいです。さらに下から仰いで花を撮影することで空の大きな広がりと、花の生命力の強さのようなものを表現できるような気がします。
さらにf1.8のボケも活用してやわらかさや幻想的な雰囲気も表現しています。これはこのレンズならではの写真のひとつですね。
まとめ
あなたはNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sがすでに欲しくなっている、、、と嬉しいです。
ほんとにNIKKOR Z 20mm f/1.8 S好き。20mm f1.8大好き会を立ち上げようと思ったくらい好き(嘘
一見特徴的で使いこなせるかなと心配になるかもしれませんが、特徴的だからこそ特徴的な写真が撮れると思います。是非ともこの特徴的なレンズと一緒に、色々な撮影場所で是非写真を撮っていただきたいです。
20mm f1.8を使いこなせ!
コメント